肥沼美智雄とその時代展
肥沼美智雄は1936年東京に生まれ、1969年益子町に「一黙窯」を築きました。以降、益子を拠点として数々の作品を世に生み出してきましたが、2020年8月に84歳の生涯を閉じました。中国古代の青銅器や埴輪を想起させる堅牢な形体に、黒々とした古銅のような肌を持つ作品群。肥沼の作品は、さまざまな要素を連想させると同時に、他にはない未知の造形で鑑賞者の目を愉しませてくれます。
益子は江戸末期より施釉陶の歴史を築いてきました。その一方で1970年頃から、加守田章二に傾倒し、土味を生かした造形表現を探求する気風が生まれました。肥沼もまた加守田章二に憧れ、益子で陶芸を始めた一人であり、作陶開始当初より次々と新たな作品を展開していきました。ロクロで成形するというある種の枷にとらわれない制作手法は、造形表現の可能性を拡げることとなったのでしょう。
本展は肥沼作品を中心として、同時代に益子で作陶した作家による作品とあわせて約60点を紹介します。
開催期間:2022年4月16日(土)-6月19日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時
※入館は閉館30分前まで
休 館 日:月曜日(祝休日の場合は翌日)、春の陶器市開催時は5月2日開館、10日休館
入 館 料:大人600円(550円)、小中学生300円(250円)※()内は20名以上の団体
65歳以上は300円(要証明)
※今後の状況により、展覧会予定に変更が生じる場合がございます。最新情報は当館ホームページ・Facebook・Twitter等でご確認ください。
益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子
栃木県芳賀郡益子町益子3021
TEL:0285-72-7555
HP :http://www.mashiko-museum.jp