健在する日本の陶芸―不如意の先へ―
最近“日本の陶芸”という言葉を見かけるようになりました。日本の陶芸は本来日本の美意識の上に成立していたはずでしたが、近代になって入ってきた西洋美術概念によって、本来の日本の陶芸や工芸の美が見え難くなっているようにも思えます。本展では近藤高弘(こんどう・たかひろ)、竹下鹿丸(たけした・しかまる)、谷穹(たに・きゅう)、福本双紅(ふくもと・ふく)4人の陶芸を紹介し、西洋の絵画や彫刻と対峙する日本の陶芸とは何かをあらためて考えます。
本展では陶器の大きさにも注目しています。例えば、陶器もある程度の大きさを超えると用途を失い、その作品のもつ本質に焦点が集まります。大きな作品によって、陶芸の持つ魅力を見つめ直します。加えて抹茶碗はこれこそが日本の陶芸が持つ重要な美の価値観の一つです。大物作品と抹茶碗の組み合わせによって、4名の作家の作品約50点を展観します。
開館時間:9:30 〜 17:00(1月中は16:00まで/入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
入館料:大人600円(550円)、小中学生300円(250円)
※()内は20名以上の団体
65歳以上は300円(要証明)
益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子
栃木県芳賀郡益子町益子3021
TEL:0285−72−7555
HP: http://www.mashiko-museum.jp/index.html