「土を見つめる」展

会期:2016年7月16日 〜 2016年12月18日

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陶土と共に

今日は焼物の技法を解説すするということが約束になっておりますので、このへんで焼物の話をいたしましょう。

第一には陶土の問題です。昔はいい土のある所を見つけて窯を築きました。その土を生かすために出来るだけの努力をしました。特に封建制の強い時代には、秘法が他に漏れないよう、厳しい規則がありました。今では葉書一枚でどこの土も取り寄せられますが、私の考えでは、他の土が本当に気に入ったら、取り寄せる代りに、自分の方がそこへ移り住むべきだと思います。それほど大事なことと思わなければなりません。

衣としての釉や、化粧としての絵付けなどの外側のことが眼につきやすいので、うっかり見過しますが、焼物の肌合というようなものは原料から注意することが必要です。図案でさえ、素地になる陶土に先ずいくつかの制約があることを、知って生かすことから始まるのが本当でしょう。

「無盡蔵」(濱田庄司著)「焼物の技法」より

作陶において土地の素材、特に土を重視した濱田庄司。

その蒐集の中から、世界各地の土器、軟陶など土の質感に注目し、作品のもつ肌合いを鑑賞することで素材の力や作り手の息遣いを感じる展覧会です。

[主な展示品]

土器・縄文時代(碗型、香炉型、大甕、注口、他)/土器・弥生時代/土師器/土偶/埴輪/はぜ壷/パナリ焼/彩陶壷/樹皮画/アメリカインディアン陶器/動物型陶器 など50点

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公益社団法人 濱田庄司記念益子参考館

栃木県芳賀郡益子町益子3388

0285-72-5300

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http://mashiko-sankokan.net

開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)

入館料:大人800円(700円)中高生400円(300円)

※( )内は20名以上団体料金

※小学生以下無料

年間パスポート2000円

休館日:月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)