濱田庄司とイギリス陶器
会期:2026年1月2日 〜 2026年6月28日
場所:濱田庄司記念益子参考館1号館企画展示(栃木県芳賀郡益子町益子3388)
アクセス:
●公共交通機関をお使いの場合
・東北新幹線/東北本線(宇都宮線) 宇都宮駅下車
→関東自動車路線バス「益子駅前」行き50分→「益子参考館入口」下車 徒歩5分
・東北新幹線/東北本線(宇都宮線)小山駅→水戸線下館駅→真岡鐵道益子駅
→益子駅より徒歩40分/タクシー10分
・秋葉原駅→茨城交通 関東やきものライナー(笠間駅経由)→陶芸メッセ入口下車 徒歩20分
●お車をお使いの場合
・東北自動車道 都賀JCT→北関東自動車道 真岡IC→益子(真岡出口より25分)
・常磐自動車道 友部JCT→北関東自動車道 桜川筑西IC→益子(桜川筑西出口より30分)
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開館時間:9時30分〜17時(入館は16時30分まで)
入館料:大人1000円(900円)/中高生500円(400円)
障がい者とその介護者1名800円
年間パスポート2500円(購入日より一年間有効。記名本人のみ)
*カッコ内は、団体(20名以上)料金
*小学生以下、民藝協会会員(本人に限り有効。会員証をご提示ください。)は無料
※2022年7月16日(土)より入館料を改定いたしました。
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館)
年末年始/展示替え休館年2回ほか、臨時休館あり
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(お問合せ)
濱田庄司記念益子参考館
栃木県芳賀郡益子町益子3388
TEL:0285-72-5300
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濱田庄司の作陶や民藝運動の姿勢のベースの一つとして、特に初期の作陶に大きなインスピレーションを与えたものとして、スリップウエアを始めとするイギリスの古陶が上げられます。
濱田とイギリス陶器との出逢いは、濱田がバーナード・リーチとともに渡英する前に、柳宗悦らによって紹介されたロマックス著の「クエント・オールド・イングリッシュ・ポタリー」というイギリス古陶の専門書が元になっていると見られますが、同書に掲載の装飾的な「トフトウェア」の様式よりも、庶民の生活の中にある素朴な様式に注目して行ったのは、バーナード・リーチと共にセント・アイヴスやディッチリングに滞在した期間に得た、郊外の芸術家の暮らしぶりからの学びや、民藝に由来する美意識が影響したことが大きいと推察されます。また数年前に濱田窯長屋門より発見された、濱田所蔵の約100年前のイギリスの田舎の生活を記した研究書「OLD ENGLISH HOUSEHOLD LIFE」(ガートルード・ジェイキル著)に濱田の筆跡と見られるメモ書きがあることなどからも、質朴な田舎の生活への関心の高さを見て取れます。
今展では、濱田の収集の中からイギリス陶器の他、このような関連図書も展示。
また、濱田がイギリス滞在中に制作した陶器の他、益子に定住した直後のスリップウエア技法を益子の材料を使い模索していた頃の生き生きとした途上の器を、益子参考館初公開も含め展示いたします。